18世紀のフランスから始まった歴史あるギャンブル攻略法が、マーチンゲール法です。
このマーチンゲール法は、数ある攻略法のなかでも特に初心者がすぐに始められることで人気を集めています。
今回は、特にマーチンゲール法について解説していきます。
マーチンゲール法のやり方
マーチンゲール法のルールはいたって簡単で、負けたときに倍額を賭け続けるということです。
つまり、たとえば1ドルかけて負けたら、次は2ドルを賭けます。
それで負けたら、次は4ドルといった具合です。
このようにしていけば、必ず勝ったときに1ドル以上の利益が出るというものです。
ギャンブルというのは、毎回勝ち続けるというのはまず無理で、逆にずっと負け続けるというのもまた難しいものです。
何回か続くことはあっても、必ずどこかで勝ったり負けたりするものです。
この現象を使って、マーチンゲール法は負けない勝ち方、つまりトータルで見てリスクの少ない攻略法です。
マーチンゲール法のデメリット
マーチンゲール法のデメリットについても把握しておきましょう。
基本的に、マーチンゲール法は、負けづらい代わりに勝ったときの利益が少ないです。
たとえば、10連敗する確率はかなり低いです。
約0.1%としましょう。
このとき、9連敗したとして、次に賭ける額は、最初に賭けた額の512倍に跳ね上がります。
最初に100円賭けていたとしたら、51200円になります。
10回目に賭けるとき、負ける確率は0.1%ですから、1000人に1人です。
相当に運が悪くない限りは勝てますが、1000人に1人に千が一入ってしまったら、51200円が無駄になります。
そして次に賭ける額は、10万円を超えることになります。
もし51200円を賭けて勝ったとしても、それまでの損失との差し引きで100円の儲けにしかならない、ということが普通にありえます。
このように、マーチンゲール法はトータルで負ける確率を限りなく抑えることができるものの、それは全くの0ではありません。
さらに、負けないために相応の資金が必要になり、その限度次第ではリスクが大きくなります。
そのうえリスクに比して得られるリターンが少ないというのがデメリットです。
マーチンゲール法が使いやすいゲーム
マーチンゲール法は、なんにでも使えるわけではありません。
一般に勝率が2分の1であるものに使われます。
やはり、ある程度勝率が決まっていて、数を打てば必ず勝てるものが望ましいわけです。
マーチンゲール法を使う場合、配当が2倍のものがよく選ばれます。
ルーレットはその代表格で、賭け方により異なりますが、偶数か奇数、赤か黒かなどという賭け方であれば、配当が2倍になります。
大抵、勝率が半々のものは、配当が2倍になります。
ルーレットの他、バカラやブラックジャックなども、マーチンゲール法が機能します。
マーチンゲール法の注意点
注意をしたいのは、マーチンゲール法をルーレットで使おうとしても、ルーレットは厳密には勝率50%にならないことです。
ルーレットの場合、赤と黒だけではなくて、緑色のポケットが存在します。
そのために、厳密には負ける確率のほうが若干高くなります。
この若干が、回数を多くすると意外と重くのしかかってきます。
オンラインカジノで採用されているルーレットには、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットがあります。
これらの違いには大きく、ポケットの数の差があります。
ヨーロピアンルーレットは37、アメリカンルーレットは38と、後者のほうが数が多いです。
そのため、ヨーロピアンルーレットのほうが勝率が50%に近くなるので、マーチンゲール法に適しています。
最も注意したいのがベットの限度額です。
オンラインカジノによって、ベットの上限額が定められています。
多くは、2000ドルとしていることが多いです。
前述したように、マーチンゲール法は負けるたびにベット額を倍にしていくわけですから、負け続けるとそれだけ、賭け金が多くなっていきます。
このとき、際限なく上げ続けることができれば、それこそ負ける心配はなくなります。
しかし、上限額があると、話は違ってきます。
何故ならその上限に到達するまでに、勝たなければならないからです。
たとえば100円から賭け続けた場合、上限が2000ドルとすると、通常は11回負けるまでに勝たなければなりません。
12回負けると、損をすることが確定します。
その為、可能性はかなり低くても、オンラインカジノにおいては必ず勝てるまでとは現実にはいえないのが、マーチンゲール法となっています。
ちなみに、12連敗したときの損失額は40万円を超えます。
このように、マーチンゲール法は得られるメリット(100円)に対して、負けたときのリスクが非常に大きいというのが最大のデメリットです。