モンテカルロ法(Monte Carlo Method)はモンテカルロのカジノを破産させたと言われる手法です。
おそらくこれは誰かの話に尾ヒレがついたウワサに過ぎないでしょうけれど(笑)、優れたマネーマネジメントの1つとして、数学者やプロギャンブラーも一定の効果を認めています。
モンテカルロ法は、元々はシミュレーションや乱数計算の手法の総称です。
なぜこの名前なのかは、命名した数学者のスタニスワフ・ウラム、フォン・ノイマン、ニコラス・メトロポリスらがモンテカルロにあるロスアラモス研究所で考案したため。
ちなみに、フォン・ノイマンは現在のコンピュータの基礎を作った人物です。(ご存知の方も多いかと)
余談はさておき、カジノ攻略法としてのモンテカルロ法は、キャンセレーション(抹消)システムやラ・ブーシェル(La bouchère)法と呼ばれる手法に属します。
ラ・ブーシェルはフランス語で肉屋という意味。
この類の手法は、資金をいくつかに分けて増減を調整しながら賭けます。
その様子が肉の塊をはかりに乗せている姿と似ているから、そう呼ばれるようになったのでしょう。
モンテカルロ法の準備と計算方法
では、具体的にどのように計算するのか解説します。
まずは紙とペンを用意してください。
最初に数字を「1 2 3」と書きます。
これを賭け金の単位として、1単位を1ドルとするなら1ドル、2ドル、3ドルという意味、1単位を5ドルにするなら5ドル、10ドル、15ドル、1単位10ドルならそのまま10倍と考えてください。
この数列を用いて賭けていくのですが、ルールは4つあります。
1.端の数字同士を足した額が次の賭け金
2.負けた場合は、負けた額を右端に書き足す
3.勝った場合は、両端の数字を消す(払戻し2倍のゲームは端の1つずつ、3倍のゲームは端の2つずつ)
4.勝ち続けて、数字が無くなるか、1つになったら終わり
具体例(2倍のゲーム)
1番最初は「1 2 3」の「1と3」を足して「4」単位が賭け金となります。
ⅰ.勝った場合は「1と3」を消して「1 2 3」となり、数字が1つしか残らないのでサイクル終了。
ⅱ.負けた場合は「1 2 3 4」と、直前の賭け金を右端に追記します。
ⅲ.次の賭け金は「1 2 3 4」の「1と4」を足して「5」単位に。
ⅳ.勝った場合は「1 2 3 4」となり、次の賭け金は「2と3」を足し「5」に。
ⅴ.負けた場合は「1 2 3 4 5」と、先ほどと同じく直前の賭け金を右端に追記します。
最初は複雑に感じますが、回数をこなすと慣れてきます。
モンテカルロ法のメリット・デメリット
デメリットを先に挙げると、まず第一に慣れるまで計算が面倒です。
使い始めのころは、賭け金の増減に手間取ってゲームの楽しみが損なわれるかもしれません。
ランドカジノだと紙とペンを用意して計算しながら賭けるのは難しいですから、その点で言えば人の目を気にしないで済むオンラインカジノ向けの攻略法とも言えます。
メリットは、連敗時の累積損失がマーチンゲールの様に爆発的に増えないこと。
もちろん連敗が続けば損失は膨らんでいきますが、勝ち負けを繰り返すなら資金の増減は非常に緩やかで精神的な負担が少なく、そして連勝あるいは1サイクル終了時にはプラスになるという分かりやすいゴールがあるということです。
(2倍のゲームの場合はサイクル終了時にマイナスの場合もありますが、3倍の場合は必ずプラスになります)
実際に使ってみてモンテカルロ法にカジノの破産させるほどの効果はないと思いましたが、計算に慣れてしまえば少なからず勝ち逃げの可能性を増やせる戦略だとは感じました。
全てのオンラインカジノの払戻し3倍以上の賭け方(2倍も)で使えますから、紙とペンを用意してお楽しみ下さい。